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ビニール靴ってどういう物? [ビニール靴の種類]

【 ビニール靴ってどういう物なの?~ 子供運動靴の歴史 】

ビニール靴・・・・それはJIS(日本工業規格)にも靴メーカーの業界にも、きちんとした定義は
ありません。 靴を構成している素材がビニールであればビニール靴なんでしょうけど、
ここでは下記にあげるタイプの物を「ビニール靴」として呼ばせていただき、紹介していきます。

そもそも子供用の運動靴は、昭和2年に「つちやたび合名会社(月星靴の元祖、現:株式会社ムーンスター)」
中国で履かれていた靴を元に作られたのが最初だと言われています。

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この画像にある「支那靴」がいまの子供用運動靴の原型

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画像は昭和40~50年頃に大量生産された「ビニール製前ゴム靴」

前ゴム靴はその名の通り布靴のつま先部分にゴムが使われたもので、補強の意味があったようですが、
その後、製造技術の発展や新素材の応用により全体がゴム製の物、そして昭和35年頃からはナイロン製、
40年頃からはポリ塩化ビニール(PVC)が用いられるようになりました。

昭和38年、日本で初めてのTVアニメ「鉄腕アトム」が放映されると、数々のアニメ作品がTV放映され、
それに伴いいわゆる「キャラクターグッズ」が街中に溢れるようになります。

靴業界でもこの流行に遅れるなとばかりに、前ゴム靴にキャラクターをあしらった物が発売されます。
しかし、当時の技術では「前ゴム靴に別生産のワッペンを貼り付ける」形での発売が精一杯だったようです。

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前ゴムの甲部分にワッペンを付けたアニメ靴「魔法のマコちゃん(アサヒ靴 1970年 東映動画)

キャラクターがついた前ゴム靴は子供達の憧れの的として持て囃されました。
そして昭和40年にPVCを素材とした「ビニール靴」が作られます。 この靴は従来のゴムとは違い、
靴の甲と側面が一枚の生地になっており、その生地に絵や柄が印刷できるのが最大の特徴でした。

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代表的なビニール靴の例 月星なかよし「赤毛のアン」(1979年 日本アニメーション)
 
絵柄のある部分、即ち、甲と側面の全部、それと靴底がPVC(ポリ塩化ビニール)の材質で、
インジェクション射出法と呼ばれる成型方法で作られた靴です。

甲の両端には履き脱ぎしやすいように、調節用の布ゴム(木綿布の中に細いゴムが織り込まれている)
が左右の2箇所に付けられています。

この方法により、今までの前ゴム靴にワッペン貼り付け~即ちワッペンの部分にしかキャラが載せられない
方法~とは違って、甲全体にキャラクターを大きくあしらうことが出来るようになったのが、ビニール靴の
爆発的な販売拡大に貢献したとも言えるでしょう。

PICT5558.JPG
上出「赤毛のアン」 両側面部分 

PVCに直接印刷出来ることから、靴の両側面にも絵柄があしらわれる
ようになり、より華やかさを増した運動靴。 この頃は側面でも外側と内側で絵柄の異なるものが作られました。

1970年代の初め頃を境に、前ゴム靴にワッペンを取り付けた物は姿を消し、以降、1990年の終盤まで
このPVC印刷による「ビニール靴」が子供達の足元を飾ったのでした。

余談ですが、前ゴム靴はワッペンがつかない物は今でも製造されており、特に関西~中国・四国地方では
「学校指定」の登下校靴や上履きに使われているところもあります。


次回は【ビニール靴のブランド名】について紹介します。
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